〜キャラ語り〜

 

今まで作ってきたキャラクターについて、淡々と語ってみようかと。
裏話とか制作秘話とか、そんなノリです。

語り口調がちょっぴり厨二病っぽいことは自覚してます。
まあ、いいじゃん。ありきたりな文章よりは。



<死神姫の人たち>
最初期も最初期。携帯サイト時代からいた人たちである。
……携帯サイト時代なんて知ってる方がいらっしゃるのだろうか?

本当に「物書きを初めてやった」時に作ったキャラ達なので、総じてどこかに元ネタがある。
ヘヴンスカイ組は某フラグメンツなラノベだったり。
でも今は元ネタから完全に乖離してるからモーマンタイ。

ある意味、最古参ということもあって、本文を書き出すと10行で誰も彼も暴走を始める。
なのに本編はまだ完結していない。


・鋭利快翔(えいり・かいしょう)
主人公。妙に女の子らしいとか女装が似合うとか、そういう設定は全て第6章から始まった。
葵が全部の元凶。

なんというか、元々は「優しい人」というか「便利な人」というか、そういうところを目指したような気がする。
見方なんて人によって変わるとは思うけど、その上で平凡な主人公という前提を置いたらこうなった、ってところだろうか。
自分でもよく分かんない。
基本スタンスは「なんでもない中学生の男子が異世界のゴタゴタに巻き込まれた」だから、彼の立ち位置はたぶん、間違ってはないと思う。

どうでもいいけど、名前は実は私がリアル中学生だった頃、ええと携帯サイトを立ち上げる2年前か。その辺にて考えてた。
“快翔”というのは、当時の私のハンドルネームだったりする。携帯サイト時代の管理人名だったりもする。
……今にして思えば、管理人名と主人公名が同じってどうなんだろう。

中の人の元ネタは某「普通の人」。普通すぎて怖い人。変われよ。
ただその後になって、別のラノベの主人公が入ってきたような気もする。カレカノ、と略称で言ってちゃんと通じるだろうか。
先述した通り、今では彼は彼なんだけどね。


・草斬空(くさぎり・そら)
この人はもう「空さんだから」で終わってしまう。そういう意味では波乱の神里さんに似た性質がある。
けどこの人、実は色んなところで敗北している。精神的にじゃなくて物理的に。<魔狩人>の<所有者>としての戦いで。
仕方ない。そんな勝ってばっかじゃつまらないし。

この人はアレだ。快翔を作ったら、じゃあヒロインはこういう性格じゃないとね、って感じでできあがった。
しかも私の他のキャラと全く似てないため、最初からもうこんな感じだったと思う。
変わりだしたのは第9章が終わった頃だったか。デレたとかいう次元じゃない。なんか闇が浄化されたみたいなイメージ。
一応この人の性質は「ツンデレ」だけど、ツンが消えたらデレになったんじゃなくて、曲がっていたところが真っ直ぐになった、みたいな。
成長なんだろうなぁ。

名字のの元ネタは分からない。「“草”薙の剣で“斬”る」とでも言いたかったのか、あるいはそれに似た芸能人からもじったか。
“空”はあるマンガより引用した。国民的有名ゲームの一部をコミカライズしたマンガ。
本当に名前を借りただけだけど。


・刈麻葵(かりま・あおい)
私の最大の後悔は第6章。快翔に女装をきょうよ……もとい勧めだした時、“完全に恋愛感情はない”などと表記してしまったこと。
恋愛と友情を完全に分けたかった、っていうのと、空の告白のフラグに繋げたかったのだけど、今にしてみれば勿体無い以外の何物でもない。
お陰で最近は「もし快翔と空が出会ってなくて、快翔と葵が知り合いだったら、高校生か大学生になった頃に恋仲になってんじゃね?」とか妄想し始めた。

さて、葵である。元ネタはフラグメンツラノベの、同じような境遇の子。恥ずかしながら、制作当時は本当に丸パクリだった。
そっから第3章の話が終わって、子どもっぽくなって、今に至ると。
アホの子だし子どもっぽいし、それを指摘したら怒るという、典型的な子ども。
快翔に懐きまくってからは、兄妹関係っぽくなった。……決して趣味ではない。行き着くべきところに行き着いたと言ってください。

名前の元ネタがすごくわかりにくい。
名字は「エターナルハーミット」というゲームの登場人物2人から借りた。……と言って、誰がピンと来るだろうか?
名前は遊戯王のカードから。

余談というか、これは刈麻葵というキャラクターにはほとんど関係ないのだけれど、“葵”という名前の女の子はどうやら、ウェイトレスになるという宿命があるらしい。
最近のゲームとかラノベとかを見て読んで、そう思った。
てか、うん。巡り来る奇跡で桜が大好きな第3作品目。あれをプレイしてから、どれほどこのキャラが書きにくくなったことか……。


・速閃竜牙(そくせん・りゅうが)
これまた某フラグメンツラノベからパクもとい参考にしたキャラクター。
一言で示すから「隠者タイプ」である。作中でも<隠者>って立場だしさ。
このおっさんが本気になったところは……おそらく最後まで描写しない。しても面白くない。というか技量がないから中途半端になりそうで怖い。
ただ勘違いしないでほしい。この人、動くべきところではちゃんと動いてる。

今にしても名前は無いなぁと思う。ちなみに元ネタはモンハン。


・中田十次(なかた・じゅうじ)
相変わらず変な名前が続くけれど、なんだか響きはいいんだよね。
あと名字がちょっと好き。元々は旧友の名字を借りたんだけど、今では全く違う意味で心地いい感じがする。
なんでだ?

竜牙に似たタイプだけど、それ以上に表に出てこない人。
縁の下の力持ちって良いと思わない?
でも今後、まあ完結まで少しだけど、もうちょっと出番を増やしたいなとは思う。


・木野稜子(きの・りょうこ)
ある種、空・快翔の次くらいに思い入れが強い人(『死神姫』作中ではね)。
携帯サイト時代では完全完璧脇役だったけど、今ではメインパーソンの1人。第8章とか第9章とか、特にね。
立場上、どうやっても恋愛が描けない人だけど、この人も快翔と恋仲になったりしたら面白そうなんだよなぁ……。

キャラ造形としては、“葵の姉役”から考えだした。
携帯サイト時代では、どちらかというと波乱の神里さんに近かったかもしれない。というか、優しい面ばっかり出してた気がする。
今は差別化というのもあるし、この立場ならこうなるだろう、という摂理も含めて、「優しいように見えて冷たい人」って立ち位置になった。
身内にはすっごく甘いんだけどね。

あとは図書館の司書。美人で物腰が柔らかい司書、って、物語にいてもいいと思うんだ。
もし学園モノのパロディでも作ってみれば、確実に図書委員長になる。絶対、学校のアイドル的存在になる。
でも彼女のことを深く知る人はいない――って感じかなぁ。うわぁ、なんかインスピレーション沸きまくりなんですけど。

名前の元ネタは某喪失物語の女子2名を組み合わせた。
そして葵と同じく――いや参考にした先が違うのだけれど、性格だとかその辺は「エターナルハーミット」をだいぶパクもとい参考にしたと思う。
ついでに“カレカノ”の演劇部部長兼吸血鬼とか、あの辺に随分と影響されたんじゃないかなぁ。


・浅菜風梨(あさな・ふうり)
この人の裏話とか、開始二秒でネタバレになるから伏せとく。第10章の“あのシーン”をご覧になった方のみどうぞ。↓
最初から「死ぬ」ことが決まっていた人。携帯サイト時代もこうだったよ。
ただ携帯サイト時代の時に書いたあるシーンが、まだこっちでは出ていない。機会を失った。どうしよう。
……いやいや、出すよ。絶対出すけど。

元々は“空の敵役”として出てきた訳だけど、これも最初から決めてた。
といっても、はっきり敵って考えた訳じゃなくて、ライバル関係くらいかなぁ、って感じで。
ただ風梨が登場する時点で、空が誰かを敵視することはあれどライバル視することはないだろうから、結果このポジションに落ち着くことに。
間違ってはないと思うけど、もうちょっと出番は増やしたかったなぁ。

初期に作ったキャラにしては珍しく、名字も名前も由来が分からん。


・奏菟百合(そうう・ゆり)
今の時点でこの人について語れることは何もない。よってパス。次。


・蔚秋秀人(うつあき・ひでと)
んー……。まあ、風梨のパートナー、かな? ってくらいの人。
携帯サイト時代も大した活躍してなかったというか、この人、色んな意味で動かしにくすぎるんですよねー……。
風梨さんはああなった訳ですし、今後どうするか、ちょっと悩み中。

名字の由来は某喪失物語のとあるカップリングを略して読んで当て字を加えたもの。
名前の由来は旧友。
最初の時点で、イメージとして参考にしたのは某憂鬱のもう1人の未来人。


・木野高志(きの・たかし)
稜子さんの父親。
出たのは第7章だけだし、語りようがない。


・刈麻楓(かりま・かえで)
・神居伊那(かみい・いな)
“葵の姉がいる”というのは最初から考えていたネタなのだが、ちょっと作る時に失敗しすぎた。
というかこの辺、つまり第6章外伝の人たちは携帯サイト時代にはいなかったのだけれど、その分、書いた時の記憶が薄い。
だから語れることが……ないんだなぁ。


・神居陰河(かみい・いんが)
・神居陽菜(かみい・ような)
とりあえずシスコンにしとけばいっかぁ。(陰河を作った時)
陽菜は……なんか、暴走するキャラ(伊那とは違う意味で)にしたかったけど、どうしてこうなったんだっけ?
謎が多い神居家の人たち。





<生徒会波乱物語の人たち>
あの小説、ひたすら楽しんで楽しんで楽しみまくって書いたので、思い入れがメッチャ強い。
それは続編があったり、短編の量を見てもらうだけで十分に分かると思う。
だから語るよ。語っちゃうよ。語りまくっちゃうよ。



・神野和樹(かみの・かずき)
快翔とは違い、「自分の願望を詰め込んだ主人公」って感じだろうか。
私自身、人を助けることが大好きで、もっと自分に能力があればなぁ、と自分の怠惰を呪う訳でして。
だから私にとっての和樹って、願望が詰め込まれた人、ってスタンスでもあるんです。
この辺、どっかで語ったことあるなぁ……。

他、当時は無自覚だったけれど、色んな意味で典型的なラノベ主人公タイプ。
元々、第5章の内容なんて書くつもりはなかったので、過去は完全に後付。ごめんなさい。
でもまぁ、このタイプの物語の主人公って、こんな感じでいいんじゃないかな、と思う。
下手に斜に構えてないで、一生懸命で、たまに欲望がにじみ出て、青春をやってるって感じで。

だけどまぁ第4章のラストは……ねえ?(何がだ)
思えば、あそこからが『生徒会波乱物語』という話の本質であると同時に、ちょっとおかしくなり始めた原点だと思う。
構成とかデタラメだったからなぁ……。

作成由来は全く分からない。まあ欲望云々と先述した通りで。


・親和有希(しんわ・ゆき)
和樹が「主人公として欲望を詰め込んだキャラ」なら、有希は「ヒロインとして欲望を詰め込んだキャラ」。完全に理想というか妄想というか、その産物です。
名字とか名前とか、私はコレ以上に好きな名詞もない訳でして。ある意味では今後二度と越えることのできない絶対的ヒロイン、って感じです。

作中冒頭で和樹と出会うこの子ですが、もしギャルゲーみたいな形で考えたらたぶん幼なじみポジション。不遇じゃないバージョンの。
この子だけ暗い過去とか全くないし、なんか普通に恋愛して普通に日々を暮らす、っていうのがすごく似合ってると思います。
もちろんそれでは物語になりづらいので、後述する方々が出てくる訳ですが……。

後半から妙にエr……艶かしくなったのはなんでだろう。恋する女の子だから、ということにしておきましょう。


・神里奈々(かみさと・なな)
ぶっちゃけ波乱の5人組で一番扱いにくいキャラでしたが、読者人気は凄まじかったです。ありがたやありがたや。

「神里さんだしなぁ」で全てが解決する人。頼ってばっかじゃ物語にならないので、必然的に和樹はあまり神里さんに頼らず、結果、拗ね始める訳ですが。
彼女は典型的な“完璧型生徒会長”だと思います。遠くから見たらアイドルみたいな存在で、でも近くで見たら、そして恋愛をしたら可愛い、って感じで。
キャラクターテンプレートから外すため、第6章みたいな話を盛り込んだりもしてみました。

つい数行前に述べましたが、書いていた当時は一番扱いにくいキャラでした。
ただ今の私なら――微細ながら、当時より少しは人生経験を積んだ今なら、この人のことが違って見えるような気がします。
実際に書かないにしても、ちょっと掘り下げて考えてみたいなぁ、と思います。
否、思った結果が半年くらい前に衝動書きした誕生日記念短編です。

名字の由来は某遊戯王二次創作オリキャラより。名前は忘れた。何かを参考にした記憶は全くありません。
「こんなに近くで...」という歌がすごく似合う人だと思います。


・西山桜(にしやま・さくら)
あぅあぅオドオド+ヤンデレ。
信じてもらえるか否か微妙ですが、実は桜と紅葉の仲って一般的な双子より悪いと思います。

この子は……なんだっけなぁ。とりあえず双子を出したい、じゃあ片方は気弱な性格で。って感じでできあがった感じです。
記号的キャラだったのが一変、最終章みたいな惨劇が発生しました、と。第5章あたりから兆候はちょっとずつ出していたつもりですが。
思い込みで突っ走る……とは少し違うなぁ。
自分に自信がないようで、実は自分の考えこみを疑わない、って感じか。

男性的視点でいうなら1つのヒロインタイプでしょう。事実、第3章がそんな感じだった訳で。
女性的視点でいうなら純粋に仲良くなるのは難しい相手でしょう。だって何考えてるか分かりにくいもん。
その上、“外から簡単に見える範囲”が能力低めなので、格下に見られてしまい、そこで思考停止するかもしれない。
……まあ、うちの生徒会メンバーたちは、しっかり彼女の本質が分かってるので、問題ないんですけどねー。

2011年にブログで行った歌紹介のコーナーにて、「まぐろたべたい」を寝ぼけ姿で口ずさんだアホ娘。
我ながら似合ってると思う。あと「だんご大家族」とか。
雰囲気だけでいうなら「恋愛サーキュレーション」とかどうよ? 実はヤンデレ、という意味でも合ってる


・西山紅葉(にしやま・もみじ)
神里さんとは違う意味で「紅葉だしなぁ」で終わる人。作中で1番暴れてたのは言うまでもあらず。

桜とは違う意味で、自分の考えを思い込むタイプだけど、自分が間違ってるって気付くのも割と早いタイプ。
桜はこの逆ですわな。自分を信じるまで遅いけど、信じたら簡単には捻じ曲げない。
どうせ書いてた当初、そこまでなんて考えてなかっただろうけど……。

和樹並、あるいはそれ以上に青春をしている人。モチーフは青春です、テーマも青春です、で全てが通じそうな気がする。
そしてキャラとしても表面的には単純だから、短編で出しやすいことこの上ない。
しっかり描いてあげられただろうか。まだ足りないなら、“恋愛”まで持ち越そう。

テーマソングでいうなら、「PUZZLE」(倉木麻衣さん)がすごく似合う。ちょっとパラレル入るけど。





<悠々荘の人たち>
ほのぼのにハマりだした頃。
元々は「ただひたすらに王道でありきたりな話を書こう」というテーマだったが、終わってみればそこそこのものが出来上がったという。
良くも悪くも誤算だったのは瑞華に関すること全般。連載当初の私は、絶対こうなることを予測していなかった。



・藤堂真一(とうどう・しんいち)
とりあえず面倒と言わせておこう、そして最後に面倒から卒業しよう。
それだけで1つの物語に見えて来ないだろうか。さすがに無理があるか。

元々は和樹の性質を少し引き継いで、「面倒見がいいけど面倒くさがり」という性格から始まった。
その辺は彩音編・杏奈編を見てもらえれば分かると思う。……分かる、よね? 分からないなら私の書き手能力が足りてない。しょぼーん。

で、恋愛とかものすっごく疎いから瑞華からのアレに戸惑って、こうなりましたとさ。
一応立場上はハーレムなのだけれど、全く意識できない。それは良いことだと私は自画自賛する。
じゃあその分、反省点も1つ。予知夢云々。描き足りないことは百も承知だ。ごめんなさい。

和樹とは違う意味で、典型的主人公。最後までずっと。
ただ前述2人とは違って特殊能力がない世界だから、描くの結構苦労した。たぶん、足りてない部分はたくさんあると思う。
いつか補完できる機会がくればなぁ、とは思うけれど、悠々荘はあれで完結したって感が強いから、難しいなぁ。

名字はとある同人二次創作サイトから拝借。名前はなんだっけ、放課後?


・平坂彩音(ひらさか・あやね)
思えば妹キャラの起点である。紅葉とか全く妹要素ないし。いえ違います、妹萌えって何のことですか私パンピーなので分かりません。

まあ萌え云々は別として、“変わらない存在”というのを心がけた。
元々はメインヒロインの筈なのだが、やたらと影が薄いのはそのせい。ただもうちょっと「ここぞ」ってところで出したかったのはある。
あとは子どもっぽさを出しすぎたかなぁ、とか。
記号化しすぎて印象が薄いかもなぁ、とか。
反省点はたくさんだ。

本編でちょこっとだけ出たけど、イチゴのタルティアが大好物。
それのためか、イチゴ系全般が好き、という裏設定もある。ケーキを食べてるシーンとか出したかったなぁ。

名字・名前の由来を口に出すと色々とマズイ。だからヒントだけ。蜘蛛。姉様。


・天沢杏奈(あまざわ・あんな)
連載当初は“悠々荘の3人目=白石さん、悠々荘の4人目=杏奈”って位置だった。マジで。
気がつけば第二のメインヒロインというか、裏ヒロインって感じになっていたけれど。

邪推なしで、真一と結婚したらうまくいくと思う。瑞華には悪いけど。心の底からそう思う。
波乱の有希よりずっと幼なじみポジションやってる。彼女がいなければ真一は絶対あそこまで明るくない。
そして真一がいなければ、絶対この人はここまで好き勝手にできない。
だから結婚に向いてる、って訳ですよ。
ほら、今でさえ互いに同棲状態みたいなもんだし。朝昼晩一緒に食べてるし。最終章冒頭なんて一緒のお布団で寝てるし。
そうだパラレル設定ということで未来の話を書こう!(殴っ

……と、悠々荘の人気キャラ=瑞華、という前提に背くようで申し訳ないけど、連載当初から完結まで、ずっとそんなイメージだった。
恋愛って関係をとっくに超越してると思うんだけどなぁ。

名字の由来を口に出すと色々とマズイ。だからヒントだけ。背教者。不可視。


・白石美穂子(しらいし・みほこ)
悠々荘は各章ごとに各ヒロインの話をした訳だけど、この人は、まあ……ニートだしなぁ。
どちらかというと彩音に近い性質というか、立ち位置の人かもしれない。ただ「年を取ったらこうなりたい」とは絶対思えない。
というかこうなったら色々と終わってしまうような気がする。

ある種のサブヒロイン。つかぶっちゃけ脇役。
そしてある意味、悠々荘で一番イメージが湧きやすい人ではないだろうか。脳内で「ダラダラしてるおねーさん」を想像してみてください。
それが白石さんです。

名字の由来は真一の名字と同じところから拝借。名前は某オッドアイのキャプテン。


・月神楽瑞華(つきかぐら・みずか)
私の作った全キャラクターの中で一番異質な人だと思う。
それは占いという一面とか、隠れた趣味を持っている(あんまり作中には出していないが……)点だったりもするけれど、
そういうのとは少し違って、自分で言うのも妙だけど、1つの“型にはまらない人”かなぁ、と思う。

私はすごく気に入っていて、読者さんにもとっても人気が出た(中には本編プロローグを掲載した時点で「一番好きなキャラ」として挙げてくださった方まで)人。
読者さんの想定年齢層を考えると、たぶんみんなからは後輩に見えるんだろうなぁ、と思う。
結果、最終章では「がんばる後輩」に。素晴らしいポジションだ。頑張ってる子はみんな好きになる。

だから私の反省点は、それまで恋愛要素を本当にゼロでやってきたこと。
第3章から片鱗が見えていたかもしれないし、やり過ぎたらあざとくなってしまう訳だけど、もうちょっとだけ。
もうちょっとだけ描いてあげたかった。

あと「還話」にて記憶を失った人。
でも“好き”という想いは消えなかった。
どこまで描けたか分からないけど、“想いは、砕けない”ってことは、一度やってみたかった。

名字の元ネタはないが、「漢字3文字で、日本っぽいもの」というテーマで、丸2日くらい悩んだ覚えがある。
名前は某だよもんより。
悠々荘のメンバー、名前の由来がこんなんばっかりである。どれもプレイしたことないけど。



<生徒会争乱物語の人たち>
本編が終了した後のあとがきでも語ったけど、もう1回。



・神野椿(かみの・つばき)
元々は「能力強化系だけど、身近な人(=双子の姉)にしか使えない」という設定から始まった。
我ながら面白いなぁと思ったり、色んなところに広げられるなぁ、ということで、他のキャラクターの立ち位置が決まったというか。
そして原案時点では、実は勉強が得意とか読書が好きとか、そういう設定もあった筈なんだけどどこに消えたんだろ……?

まあ、言うまでもなく、1番主人公らしくない主人公である。
というのも争乱は全般的に、周りをぶん回したかった。没個性、という点では最近のラノベの風潮に合ってるのかもしれないけど、
なんか椿はそういうのとは少し違う気がする。ただしこれは悪い意味で。立ち位置を活かしきれていないことは自覚している。

最終的に生徒会側につく、というのは、あとがきにも書いた通り、第2章の原案を考えてた時に決めた。
3・4章(波乱組に関わる話)を飛ばせば、それだけでも1つの話として成り立つと思う。こう、上・中・下って感じで。
そう考えると争乱を波乱の続編にしたのは間違いというか、波乱の続編なのにこういうスタンスにしたのは誤りだったのかもしれない。
和樹と有希の子ども、って絶対こうなりそうな気がするんだけどなぁ。

……あ、じゃあ和樹が他のヒロインと結ばれた話でも書けばいいのか?(←いやいや無理無理負担が酷い)


・神野楓(かみの・かえで)
椿の欄が、椿についてというより争乱全般についてになっちゃったので、今度はちゃんとキャラについて語ることにする。

登場人物紹介欄にも書いた通り、この子は「和樹+紅葉」である。……この時点で不遇な目に遭うのはほとんど確定している。
かといって、和樹と紅葉で物語を作ると、この子のようになるかと聞かれたらそうはならない。なぜならあの2人には、本当の意味での仲間がたくさんいるから。
楓には“頼るべき人が足りなかった”、あるいは“本当の意味での味方が足りなかった”のだと思う。

例えば後で語る幽雅咲佑なんかは完全に「楓の味方」だけど、楓側に「(佑に)助けてもらう」という考えがなかった。
助けて、って言うことができず突っ走ってしまう感じです。
その結果、唯一の味方(楓視点で)で絶対的信頼を寄せていた椿が離れてしまった――という感じ。

ただ視点を拡大させると、楓の味方になりたいと思ってる人はかなり多いと思う。
波乱組はもちろんのこと、栞里に詩歌、佑、希さんもだし、条件が整えば澪音もだ。澪音は敵ポジだけど、たぶん、真っ直ぐに話しあおうとしたら澪音は応えていた。
クラスでの友達も多そうだし、同じライバルだけど凛も味方になり得る。

でも楓は誰にも助けを求めず、狭い世界に居続けた。
それを愚かと捉えることはできるけど、馬鹿にはできないと思う。


・新城栞里(しんじょう・しおり)
物語というのはキャラクターに立ち位置があって、それが変化したり変化しなかったりだけど、栞里はまさに「最初から最後まで貫き通す人」。
まあそれが生徒会=敵だー! って固定観念なんだけど。
固定観念による行動の果て、っていうのと同時に、貫き通す格好良さ、ってのをどこまで描けただろうか。
……と自問してみるけど、絶対描き足りない。仕方ない。メインキャラじゃねーもんこの人!

性質的には波乱の柊可奈に似ているけど、親子関係があるとかそんなことは全くない。
てか親がもしアレなら栞里はこうはなってなかった。詳しくは波乱5章の小話を参照。


・天宮詩歌(あまみや・しいか)
後書きにも書いたけれど、この子ももうちょっとなんとかならなかっただろうか。
いや、もちろんこの子が悪い訳じゃない。悪いのは私だ。
掘り下げ足りない、ってのもあるし、役割に頼りすぎた、ってのもあるし。
だから私がやるべきだったことは、出番を増やしてあげて、もっとメインキャラクターと絡ませてあげることだった。

あと、なんか裏面を見せてもよかったかもしれない。
そういう意味では、人間を描くことができなかったなぁ、と後悔。


・××希(????・のぞみ)
この人について語ろうとすると、名字を口にするだけでネタバレ一直線なので伏せておく。↓

正しくは「神里希」。
もう1人のメインキャラクター。といっても、終始敵役だけど。
主人公の椿から見たら、第4章後半以降は敵じゃない(なにせ椿自身が庇ったりしてる)けど、なんというか、この人は「可哀想な敵」なんだと思う。

争乱で描きたかったのは、敵にも何か事情があるよー、ってことで、それにあの性格の椿を絡ませると、
敵と味方なんて所詮考えの1つでひっくり返るよ、そのためには今までの当たり前(椿と楓が一緒にいることとか)なんてすぐなくなっちゃうよ、
ってこと。
今まで出会うことすらなかった家族の形、というのは、続編の恋愛で描きたいなと思う。

で、その「争乱で描きたかったこと」をまさに具現化したのが希でして。
椿と楓の「当たり前」を壊しに行ったのと同時、自分もまた「当たり前」を失った人。
もしこういう人がリアルにいたとしたら、私は味方するかもしれないけど、応援はできないかもしれない。
だって敵役だもん。

この人については色んな見方があると思う。他の人以上に。
可哀想と捉えるか、同情できないと見捨てるか。
どっちでもいい、と私は思う。


・山椒蕎花(さんしょう・きょうか)
ここまで割と酷いことを書き続けたので、そろそろべた褒めしてみようか――と思った矢先に、次はこの人を語らなければならない。

この人こそ役割の人。反生徒会でいう詩歌。希よりもさらに敵役っぷりを加速した人。
まあこの人はこの人で変わった事情があるけれど、だから何というレベルである。
反省する気はあまりない。最初からこんな感じで考えてたから。

なにせ争乱にはレギュラーメンバーがたくさんいる。第1章時点で7名、最終章の時には20名くらいいた。
全部を描いているとテーマがブレてしまうため、彼女については「そこにいる理由」だけで良かった。
ただし、それを聞いた玲二がこれといったアクションを起こさなかったことについては反省している。


・柏崎澪音(かしわざき・みおね)
問題児。主に私のせいで。
……いや、だって仕方ない。第1章終了時点で、この人は描きやすさが違いすぎた。

前作でいう紅葉ポジだけど、これまた主人公ズの敵役である。
ただし「主人公ズの敵役」だけど、「主人公の絶対的味方」でもある。秘密裏に恋愛している、っていうイメージでいい。
最初から最後まで暴走しっぱなしの澪音だったけど、ちゃんと女の子な部分は出せた筈。

出番増やしすぎて他のキャラを食った、ってのは大問題だけど、その分、この人については書きたいことをほとんど書ききった気がする。
(だけど続編でも大暴れする。なんという贔屓)
主観的に分析しにくいけど、この人がやってるのって「ありきたりな恋愛物語」でしかない。
だって、最初は敵として出会う→戦ううちに気に入る→ひょんなことから主人公と(戦いの外で)一緒に行動する→恋に落ちる
って王道パターンじゃん。他の人たちがわーわーやってるからわかりにくくなっちゃってるけど。

ただ、他の人たちがあんまり恋愛をやってないので、この人が浮き彫りになったのかな? とは思う。
その辺は私には分からない。どう見えたのかは、読者にお任せしようと思う。

……あ、そういえば名前の由来について全然語ってない。
この人、名字は「柏木だか柏原だかに近いもの(イコールにはできなかった。前者はあるゲームのキャラが出てくる。後者はリアルにいた)」にしたかった。
名前は某音楽の地平線の前奏曲より。とーざーされたーしょうじょのひとみっはー。


・川上玲二(かわかみ・れいじ)
ちょっと難しい人。
さっきも述べたパターンに当てはめると、主人公の恋敵になるのだけれど、こいつに恋愛感情があるのかと聞かれたらまずありえない。
近いのは、楓→椿の感情かなぁ? もちろん万倍くらいには薄めてるけど。
うん、澪音とは「クラスにいる悪友」って関係だったと思う。そこに澪音が椿に恋したことで、今までありえなかった戸惑いが生まれる――
なんてことはまったくなかった。
やるべきだったとは思ってる。

生徒会の面々は全員「主人公ズの敵」だけど、蕎花と玲二はその中でも特に敵役に傾倒していると思う。
ただ蕎花はシンボル的なものだけど、玲二は軍師的なもの。
そしてメインを張るのが、希だったり澪音だったりする。

そう考えると、正しく脇役なのかなぁ、と思う。


・桜坂桃子(さくらざか・ももこ)
今作のアホの子ポジション。
一生懸命に空回りしてる、っていうイメージ。ただ痛々しくはない……筈。そこまで極端にした覚えはない。

こう、「特定の人を崇拝している」ってのは楓と同じだけど、この子は他にも人間関係を持っていた(まあせいぜい澪音くらいだけど)し、
新しい人間関係を作ろうともした(椿のこと。あと僅かながら詩歌も)から、楓みたいな悲劇は起きなかった。
……と考えてみると、なんか争乱の主人公って楓じゃね? とか思い始める私がいる。
そうなってしまうと、争乱は酷いバッドエンドなのだけど。それはそれで波乱の対極になるのかな?

それはさておき桃子の話である。
生徒会ってのを敵、つまり悪の組織って考えたら、じゃあボスには部下がいるよね! ってことで誕生したような気がする。
ただ、悪いだけではなくて、なんか元気いっぱいな子を出してみたかった。
天真爛漫で元気っ娘だけど、ポジションは敵……っていうの、なんかよくない?

名字・名前の由来は分からないけど、元ネタが存在する。その子はウェイトレスで、同じような戦いをしていて、不死属性を持つ。
……またか、と思われそうだが、勘違いなさらずに。私はアニメしか見てない。


・幽雅咲佑(ゆうがさき・ゆう)
なんかもう暴走してりゃそれが佑だ、っていう子。
それでいて、椿と楓の絶対的味方。ただし彼らはどちらも佑に頼ったりしないが。
これについて、2人を間違ってると一概には言えない。なにせ佑がぶっ飛び過ぎだから。

争乱には色んな立ち位置の人がいる。例えば椿と楓は「離れることのない双子(スタート時点)」だし、澪音と凛は「恋愛要素」。
それと同じように、佑は「戦闘要員」なのである。
ただそれだけ。この子までなんか悩み始めたら、逆にキャラとしておかしくなる。
ある種では、主人公のサポートキャラ、という立ち位置もあるかもしれない。

名字の由来は分かる人なら一瞬で分かる。生命の境界線。
そしてこの子にも元ネタがある。2人いる殺し屋。


・今庄愛子(いまじょう・あいこ)
伏せる……必要はないか。どうせここまでネタバレ全開なのだし。

第3組織「特階生」の人。そして第3勢力の敵。なにせ最初から最後までずーーーっと敵だった。
途中で仲良くなり始めた希や澪音、桃子とは比にならないくらい、ただひたすらに敵だった。
まあ最後には凛と対峙した訳だけど。ただこれについては凛の欄で少し語っておく。

完全なる敵役、ってのは、波乱の頃からずっと同じかなぁと思う。
いや、波乱の時は第6章でしか戦ってはないのだけれど、結局和樹にとっては「あんまり見たくない人」なんだから。
ただ向こうはサバゲーで和解したから、こっちでもそういうイベントは起こしたい。この辺は続編にて。

まだ「敵が味方になる」ってイベントを起こしていない以上、この人については半分しか描ききれてないと思う。


・長森凛(ながもり・りん)
問題児その2。主に私のせい。

物語の中に脇役とかサブキャラとかっていくらかいると思うけど、この子なんてまさしくそのまんまだった。
……なのに、どうしてこうなった?
はい、お察しの通り私のせいです。やりすぎた。

とはいえ、第6章第13話を描いたことに後悔は一切ない。
椿側から見て、選択肢は「楓」・「生徒会」、そして「凛(=どこにも属さない)」という3つがあって、
どこにつくか、今までの出来事の中から迷う――っていう形式は、全く悪くないと思う。
それに、凛なんかは振られてもアドバイザーのままだろうし、ちゃんと友達(あるいは先輩と後輩)のままだから後味も悪くない。
椿自身も誰かと付き合い始めた訳ではないので、今後の恋愛要素としても活躍できる。
……うん、私が反省することなんて何もないね!(開き直り)

愛子との対峙は、もちろん妹の紅を守るためだけれど、“戦わない彼女”が戦い始めた動機は、「愛子が椿の敵だから」。
どんだけ愛されてるんだ、椿よ。



<いなかみち。の面々>
※他の方から原案を頂いたキャラについては控えさせていただきます。
 ただし要望があった場合は、可能な範囲で語らせていただきます。

本編中でいろいろな人がいろいろなところで語っているため、改めて私から語ることがあまりない。



・八坂涼(やさか・りょう)
完成までかなりあっちこっちと右往左往した。
なにせ“あの”実桜と対等でなければならない。ここまでヒロインの存在感が(いろいろな意味で)大きかった時なぞある訳もなく、
故にかなり苦戦した気がする。

とはいえ、物腰柔らかな性格、というのは最初から確定していた。でなければ物語になりにくい。
で、じゃあどういう風に物語を進めるかと考え、作ってみると、なんかやたら迷いまくっているというか、
傍から見れば「お前さっさと決断しろよ!」と言いたくなるキャラになってしまった。
それはそれでいいと思うけれど、周りの人もそんなのばっかり(因幡さん除く)ので、ちょっと立ち位置ミスったかなぁと思う。
何かこう、確固たるところが1つくらいあってもいいかもしれない。

なお性格的に「優しいお兄さん」という感じなので、作中には今までの比ではないくらい妹キャラが増えている。
だからこそ姉である実桜・因幡さんと相性が良い訳だが。


・九重実桜(ここのえ・みざくら)
この子に関してはもはやあらゆる説明が不要のような気がする。
2010年末、ブログにて行った歌紹介の司会から全ては始まった。あの時は大分苦労させた。だから今でも私は彼女に罵られ続けている。
その際に、思いの外キャラとして人気が出たので、「九重実桜の物語」として物語がスタートした、という訳でして。

ただこの物語もやたらと苦労し、連載開始予告より半年も遅くなってしまったという……。
思えば遅筆っぷりはここから始まったなぁ、と思う。やれやれだ。

本人そのものはおそらく、私が今まで作ったキャラの中でも一二を争うほどにややこしい。
基本性質は「クーデレ」なのだが、この子はクールになる方向をあらゆる意味で間違っている(周囲の環境もあるだろうけど)ので、
物語に組み込むといらぬ方向に突っ走る性質がある。
困ったらとりあえず罵倒させとけ、というのはさすがに失礼だしなぁ。

あとこの子、個性的な面でボツった部分がかなり多いため、第4章「八坂涼と九重八桜の物語」においてはかなり無個性になってしまっている。
これについては超反省。調べ物が好きとか、コンビニメニューに詳しいとか、百人一首マニアとか、そういうのはどこ行ったんだ?


・九重八桜(ここのえ・やざくら)
性質的には葵とか彩音に近い。
あの2人と組んでチームシスターとかやらせてみたいけどそんな妄想を炸裂させるとまた妹キャラ好き疑惑が浮上するからやめておく。

最大の特徴は「気遣うこと」。第4章では大喧嘩をやった。この後の態度の変化はお楽しみに。
人は優しさとか、空気を読むという体質とかで、少なからず他人を気遣うことはあると思うけど、八桜はそれが異常なまでに顕著なのである。
この辺は実桜の環境のせいかもしれないけれど、じゃあどうして“もう1人の妹”はこうならなかったのか……というのは、一応第1章でも書いたけど、
今後説明する機会があるのでその時にでも。

で、気遣われる側が「気遣われている」ということに気づいているなら、そしてそれがなおも継続しているならどうなるか。
その結果が第4章第5話。ただ気遣うだけというのは相手にとって負担になったり不信感を抱かせたりする上に、
下手するとただの自己満足にさえ成り下がってしまうかもしれない。
これは八桜というキャラクターを作った時点から、いつか出したいと思っていたテーマの1つ。
あわよくば第1章で出したかったが、そうすると何の話か分からなくなってしまいそうなので、やめておいた。

波乱の桜&紅葉じゃないけど、実桜とはかなり対比的な性格。
明るさだったり、着ている服だったり、好きな食べ物だったり。
ちなみに八桜ちゃん、こう見えても野菜好きである。生野菜にかじりつく描写を入れ忘れていたのは1つの不覚である。
一方実桜は、コンビニメニューが好き(それしか食べるものがなかったからねぇ……)で、コンビニスイーツなんかもよく食べる。

……性格的に考えると、普通逆である。


・因幡松風(いなば・まつかぜ)
涼の相棒的ポジション。ただし全体的に不遇。あと第4章からシスコンっぷりがひどくなり始めた。

もちろん性別は女子だけど、どちらかというと男友達ポジかなぁと思う。
あと、涼の幼なじみ的存在、というのもあるかもしれない。
こういう設定にすると、まあ得てして恋愛面において不遇ポジになるのだけど、もちろんこの物語も例外ではない。

この物語における「脇役」。それはもう完璧な脇役。ただし第3章でもう1人の主人公となった。本人が言うように、泡沫の主役である。
なんか教室で、涼相手に不敵の笑みを浮かべて常に主導権を握っている、というイメージがめちゃくちゃ強い。
しかし予想外の出来事にもそれなりに対応する、ある意味では万能キャラ。


・因幡美風(いなば・みかぜ)
私の欲望と願望から出来上がったキャラ。
そして私の作ったキャラの中で、おそらくもっとも元ネタが分かりやすい人。○○○のお茶会。

涼も実桜も八桜も、お互い以外、つまり完全なる第三者からのアドバイザーがいれば楽かなぁ、ということで、相談役ポジションに。
ただそれだけではただの便利キャラになってしまうため、第2章でメインを張ってもらった。
そもそも学校に中学生がいるって時点で色々とアレだが、東風高校はもうなんか混沌としているので疑問符を浮かべる人はいない。
たぶん。

第4章からはヒロインの1人に。
因幡さんと違って、脇役からメインヒロイン(の1人)になった。
ただ、目に見えて恋をやってるのではなく、いわゆる「片隅の恋心」という程度が似合うんじゃないかなぁ、と思う。
この辺に関してはまだ書いていないので、今後をお楽しみに。

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